社長挨拶

経営理念:継続は力なり

経営理念:継続は力なり

はじめまして、社長の中野宏信です。
弊社は私の父親(中野澄男)が1966年(昭和41年9月)堺市西区鳳で個人商店の酒店として商売を初め今年で55年が経ちました。いろんな機関がいろんな開示をしていますが国税庁の開示によりますと企業の生存率は10年で6.3%、30年で0.021%と出ていました。そう考える55年商売をさせていただけてるというのは「お客様」「仕入先様」「従業員」の皆さまへの感謝に堪えません。 「本当にありがとうございます」

弊社は昭和41年 個人商店の酒店として創業し酒類・調味料を一般家庭に配達して商売を営んでおりました。創業して数年は原チャリ(原動機付自転車)でオヤジが1人で配達していたと聞いております。
昭和50年に入ってからは「酒類販売の規制緩和による全国系スーパーの酒類業界進出」に余儀なくされ、また伸び始めていた「外食産業の成長」に着目し飲食店様を主たるお客様にシフトし業務用酒類販売として業態を変化させていきました。
また平成に入ってからはバブル経済の崩壊、酒ディスカウント店の広がりに余儀なくされハイリスクな業態を回避し「食を中心とした飲食店様」に営業力を集中させた結果、売上も順調に推移していきました。

社員、お客様、仕入先様、関わる人、すべてのために

全ては社員のために
ボトルキープ業態の方には失礼ですがなぜ私がボトルキープ業態をハイリスクと呼ぶか、、、当時、酒屋にとって最悪の取引が金額の張るブランデー、ウイスキーは酒ディスカウント店で現金購入され重くて安いミネラルウォーター、瓶ビール 等は弊社のような業務用酒販店が掛売で配達し空きビンも業務用酒販店が回収する!というような取引が横行しておりました。しかも集金はママさんが出勤する営業時間が始まってからと散々なパターンです。当時、分業制にできるほど社員数もなく集金回収も私ひとりでは物理的に無理があるので従業員にもしてもらわないといけない!朝早く出勤し夜 遅くまで集金回収に回らせていては社内から崩れていく!?と思い、思い切って明らかに取引内容に疑問がある200店以上のお客様に対しブランデー、ウイスキーを含め「すべて弊社と現金取引をしてくれるか?」or「申し訳ないですがすべてディスカウント店へ買いに行ってくれるか?」をお願いに回りました。もちろんすべて弊社でお取引いただいたお客様もありましたがほとんどのお店と取引がなくなり、当時、業務用卸として10億円なかった売上から2億円弱(月間2000万円弱)の売上を自ら無くす事になりました。そのため社員の方に生産性の高い仕事をしてもらうためには食業態の開拓しかない!と思い食業態の開拓に邁進しました!。飲食店の工事中を見つけたり、飲食店開業に伴い従業員募集の求人チラシを見回したりし 本社が北海道、九州であってもあえてアポイントなしで訪問しお願いに回っていました!(あえてアポイントを取らないのはほとんどの大手飲食チェーンは大手の酒販店と取引が事前に決まっている事がほとんどでした。)
平成10年に差し掛かるころには道路交通法の改正、若者のアルコール離れ、失業率の悪化等、外食産業にとってアゲンストな風が吹き始め既存店様との取引額が年々減少する時代に突入し始めました。そのため既存店様との取引額を維持しつつ固定費、変動費率を抑え集金回収リスクも少ない非アルコールへの取り扱い、拡売に着手しました!まだまだ手探り状態ですが金額ベースで非アルコール比率は25%以上になっており2017年(平成29年)からは業務用食肉販売もスタートし個人店様を中心に顧客数も600店を超えてきました。 個人店様に限っては食肉の取引から酒類、食品への取引に結び付くパターンが多くなっております。

身にしみた「父の教え」

私は約10年前に創業者である父親(中野澄男)を亡くし40歳で社長として舵取りをし私なりに順調にきておりましたが飲食店様を主たる顧客にしている弊社にとって襲ってきたのがコロナウイルスです。売上も8割減となった月もあり初めて本当の危機を感じました。まだまだこれから第六波の不安もありますがこの1年半会社に大きな傷跡を残しました。しかし傷跡以上にいろんな勉強をさせていただきいろんな事を感じる事ができた1年半でした。緊急事態宣言が明けた時、気持ちを180度切り替えて仕事に邁進してくれる社員の姿、2019年比で売上が8割減が続いた時に異業種の友達や仕事でお世話になってる方たちからお客様を紹介していただいた事!時短営業なので毎日のように私の家にきてお酒を飲んで気を紛らわせてくれたお客さん、仕入先の方、友達、、、 いつも口では人が大事!人が大事!と言っていましたが、本当にお金で買えない人脈の有難さを感じた1年半(コロナ禍)でした!オヤジ(中野澄男)とはいっしょに仕事をしてた分 喧嘩もよくしましたがコロナ禍で改めてよく言ってた言葉を思い出しました。「商売(酒屋)は量売ったら偉いんちゃうで!売って人に尽くしてこそ偉いんやで!」と。
多分、この言葉の続きには「そうしたらまた商売で返ってくるねん!」っていう事を本当に感じた1年半(コロナ禍)でした

この先も共に

商売人として「お客様の満足度」を高める努力をするのは当たり前ですが、その前に「社員の満足度」なくして絶対に「お客様の満足度」には結びつきませんし いい会社は作れません。まだまだ元の世の中には戻っていませんがピンチをチャンスと捉え「昨日より今日」「今日より明日」と地に足を踏みしめながら全社員で成長し商売人としての人間力を高め「人柄のいい人間(社員)」が「お客様(飲食店様)」を全力でサポートしお客様から利益の一部を還元していただき還元していただいた利益を社員に還元させていただく!私にとってそれがシンプルでいい会社なのです!

できるだけ「生産性の高い労働力」で「費用対効果の高い会社」にし、お客様、社員、両方の満足度を高める努力をし続けます。これからも「世の中のデジタル化」「シュリンクする経済」に煽られながら、少し前の3年が1年、5年が1年に感じる時代ですが時のスピードに対応したアクティブな行動と時には冷静な判断を持ちながら前進していきたいと思います。
ビジネスゲームにまみれた時代ですが人と人との出会いを大切にし、中野外食サプライの真面目で人柄のいい社員と共に地に足を踏みしめながら、いっしょに前進していきましょう!

今後とも厳しいご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
中野宏信